目次
- 志摩らしい眺め
- 体力に合わせた散策
- 季節の見どころ
- アクセスと利用前確認
入り組んだ海岸線と緑の島々、その間に浮かぶ真珠養殖のいかだ。志摩市の横山展望台では、海抜約140メートルの高台から、英虞湾ならではの里海の風景を見渡せます。展望デッキだけを気軽に訪ねることも、森の遊歩道を歩いて眺めの変化を楽しむこともできるのが魅力です。
この記事では、初めてでも散策範囲を選びやすいように、見どころ、歩行負荷、アクセス、季節ごとの楽しみを紹介します。

島と岬が折り重なる、志摩らしい眺め
横山天空カフェテラスから南に広がるのは、穏やかな英虞湾です。リアス海岸の入り江と大小の島々に加え、湾内に浮かぶ真珠やあおさのりの養殖設備も見えます。自然の地形と地域の営みがひとつの風景になっているところに、志摩の里海らしさがあります。
天空カフェテラスの先には、木もれ日テラス、そよ風テラス、あご湾展望台、みはらし展望台などが遊歩道でつながっています。標高約180メートルのみはらし展望台では、英虞湾だけでなく、北東側の的矢湾や周囲の山並みにも視界が開けます。ひとつの場所から眺めて終えるのではなく、森を歩きながら少しずつ景色の角度が変わっていくことが、横山ならではの楽しみです。
体力に合わせて選べる散策
景色を中心に楽しむ短いコース
展望台駐車場(P2)から横山天空カフェテラスまでは、階段なら約2分、緩やかな木製スロープなら約5分が目安です。スロープは車いすやベビーカーに対応し、木もれ日テラスまで続いています。長い山歩きをせず、英虞湾の展望を中心に過ごしたい人はこちらが選びやすいでしょう。
森と複数の展望台を歩くコース
もう少し歩けるなら、横山ビジターセンターを起点にする環境省の「横山展望台コース」があります。距離は約3キロ、所要時間は約1時間20分。天空カフェテラスや尾根沿いの展望台、芝生広場を巡るハイキングです。
園内の遊歩道には、勾配のきつい場所や凹凸のある山道もあります。創造の森横山駐車場(P1)から天空カフェテラスへ向かう場合も、約15分の上りです。短時間のつもりでも、ハイヒールやサンダルではなく、滑りにくいスニーカーなどを選ぶと安心です。
四季によって変わる、森と海の表情
春は3月から4月のサクラ、4月から5月ごろのコバノミツバツツジが森を彩ります。夏は常緑樹の葉が遊歩道に木陰をつくり、梅雨のころからはアジサイも見どころになります。秋は暖かな気候のため季節の進み方が比較的ゆっくりで、常緑の森に一部の落葉樹の色づきが重なります。
冬は遠くまで見通しやすい澄んだ空気の日があり、落葉した木々の間では野鳥を探しやすくなります。季節を問わず、展望は当日の空模様に左右されます。出発前には横山展望台・横山ビジターセンター公式サイトの新着情報やライブ映像への案内を確かめておくと、散策計画を立てやすくなります。
夜間は照明のある場所が限られるため、公式案内では暗くなる前の退出が求められています。展望デッキは山側に夕日が沈む位置にあるので、夕日を見る場所としてではなく、明るい時間に英虞湾と森を味わう計画がおすすめです。
電車でも車でも、歩く時間を見込んで
電車利用では、近鉄志摩横山駅から展望台まで徒歩約45分。特急が停車する鵜方駅からは、タクシーの利用が便利です。駅から歩く場合は国道167号など車の多い区間に注意してください。
車の場合は「横山展望台」ではなく、横山ビジターセンターの住所を目的地に設定すると、各駐車場への分岐を見つけやすくなります。最寄りのP2は混雑時に利用できないことがあり、その場合はP1から山道を約15分登ります。週末や連休は、最初から歩きやすい服装と靴で訪れるのがよさそうです。
なお、環境省は2026年11月24日から2027年3月1日まで、横山ビジターセンター横から展望台駐車場までの車道・歩道を工事に伴い通行止めとする予定です。期間中はP1から徒歩の迂回路を利用できる一方、迂回路には車いす・ベビーカー対応のスロープがありません。日程は天候や工事状況で変わる場合があるため、該当期間に訪れる際は環境省の利用規制案内をご確認ください。

森を抜け、英虞湾の広がりに会いに行こう
横山展望台は、海だけを見る展望地ではありません。常緑樹の森を歩いた先で、島々や養殖いかだが連なる里海を見渡せる場所です。短い展望散策から約3キロのハイキングまで、体力や天候に合わせて選び、志摩の自然と暮らしがつくる風景をゆっくり楽しんでみてください。
訪れる前に公式情報を確認
アクセス、園内案内、施設の利用状況は横山展望台・横山ビジターセンター公式サイトで確認できます。
横山ビジターセンター
所在地:三重県志摩市阿児町鵜方875-24
電話:0599-44-0567
ついなう!